2025年3月24・25日に、本学は、国際所得国富学会(International Association for Research in Income and Wealth、IARIW)のSpecial Conferenceを港区六本木にある国際文化会館で開催しました(共催:国際所得国富学会、後援:内閣府経済社会総合研究所、麗澤大学)。
国際所得国富学会は、国民経済計算を中心に主要な経済統計の開発・改善に長年にわたり貢献してきた学会であり、研究者だけでなく、各国の政府統計局が会員として議論に参加してきました。今回のテーマは「Population Ageing: Implications for Economic Measurement and Economic Performance」であり、基調講演者にAndrew Mason氏(ハワイ大学教授)、David Weinstein氏(コロンビア大学教授)をお迎えしました。
この他にも多くの世界的な研究者や若手研究者、各国政府統計局幹部を含む約100名が参加し、活発な議論が行われました(https://www.sds.hit-u.ac.jp/2324/)。成果は、高い評価を得ている学会誌Research of Income and Wealth(Q1ジャーナルの一つ)の特別号として刊行予定であり、この編集には本学データサイエンス学部の清水千弘教授と神戸大学のチャールズ・ユウジ・ホリオカ教授(学会会長)が携わる予定です。
また、学生の国際交流を促進する機会となったことも特筆すべき点です。多くの本学学生が会議の運営に協力し、優れた研究者との接触を通じて学術的な意欲を高めることができました。会議の夕食会では、中野聡学長がスピーチを行い、その機会に学会事務局幹部より「最も成功した特別会の一つ」という評価を得ました。
本コンファレンスの開催は、本学社会科学高等研究院の国際公的統計研究・研修センター(センター長:阿部修人 経済研究所教授)の活動の一環であり、科研費(基盤研究(S)24H00012日本の物価・不動産価格の変動-大規模ミクロデータを用いた解明と統計の再構築-、研究代表者:清水千弘教授)の助成を受けて実現しました。このコンファレンスの成功は、同センターの目標達成に向けた重要な一歩と位置付けられます。
★会場庭園における集合写真★
<参考リンク>https://www.reitaku-u.ac.jp/news/event/1777814/